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なんで日本のタクシーは緑なのに止まらないの?

 

 「ごめん、どれの事を言っているのかな?」

  これは先日NYからのゲストをアテンドをしてあげた初日、ちょうどホテルオークラ本館が閉館するという事で立ち寄った際の車寄せでの一コマ。地域性はあるかもしれませんがほとんどの日本人にとっては当たり前の赤色のタクシーの「空車」サイン。実は自分も海外からのゲストから指摘されるまで全く気にも留めていなかったのですが、確かに世界中どこの国の認識でも赤は危険で緑は安全、信号なら赤は止まれで緑は進め。トイレも赤なら入っているし、緑は空いている。そう考えるとこれってかなり変ですよね。

 まぁ百歩譲って昼夜問わずの視認性を考慮して赤だけならまだしも、東京の場合、午後10時から翌朝5時までの深夜料金適用時の「2割増」をわざわざ表示し、さらにそれが緑色とくるからタチが悪い。そりゃ漢字の読めない外人さんからすれば国際標準と思っている色を頼りにするしかないのに止まってくれないという理不尽さ。なのでそれ以来、日本を初めて訪れたゲストと外出する際には一番最初に注意するように心掛けていますが、そもそも乗っている客は見る事ができないから意味があるんですかね?...なんて言ったらタクシー協会的な所からは「それ以外の人に今は割増料金時間帯だと知らせるため」なんてお役所的な回答が返ってきそうですが、ちなみにこの疑問を運転手さんにぶつけてみると、ちゃんとした人からは 「いや、都内に限って言えば行灯(屋根の上のサイン)が光っているのが空車で、消えているのが実車です。」と、なるほど ザ・ワールド、目から鱗とはこの事で、確かにそれ以来気にしてみてみると行灯が光っていますね、空車は。でもほとんどの人は赤色の空車の点灯で認識しているのでは?

 そこで冒頭のシーンに戻るのですが、僕の説明を頭では理解しているものの、漢字の読めない彼は一向にどれ(どのサイン)の事を言っているのか分からない様子。

 「ほら、あれだよ、右はしの小さい箱の所がLEDで漢字で赤く光ってるでしょう?」

 そして、彼から明るく返っきた言葉は...

 「あ、ごめん、僕は色弱だから赤色が分からないんだ(笑)」

 新国立競技場にしてもエンブレムにしても、まだまだ大きな問題が山積みの東京オリンピック。同時に身近なところでは浴場やプールでのタトゥーの扱い方も変わってきているとニュースで目にしますが、残りの5年、どれだけ小さな事からコツコツとやって行けるか、オリンピック云々は関係なく真の国際化=つまりはどれだけ当たり前の事を当たり前にこなせるか、そこにこそ日本の真価、そして進化が問われている気がします。