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「当たり前」の距離感

 

 昨日の昼過ぎ、両親の外出中に実家の整理をしていた時の事。喉が渇いたので近くのコンビニに行こうとマンションの外階段を下りていると、2階あたりの玄関前に小さな靴が。その時は気にも留めていなかったのですが、コンビニから帰って作業をしているうちに何故かとても気になりその場へ戻ると一人の女の子が踊り場と玄関の間の壁に隠れるように身体を丸めて座っていました。「どうしたの?」と声を掛けると「鍵を忘れて入れないんです」との事。

 折しも記録的な猛暑が続き、熱中症で運ばれるニュースも毎日目にする中、このまま放っておくわけにはいかないのはもちろんなのですが、同時に頭をよぎったのは実家に自分ひとりというタイミングで年の頃は小学生高学年か中学1年生くらいの知らない女の子を(同じマンション内とは言え本人はおろか親御さんとも面識もないのに)勝手に部屋に上げてしまって大丈夫なんだろうか?という事。最もそんな事を考えないといけない世知辛い世の中になってしまったのはさて置くとしても、仮にどうぞと言ったとしても彼女だって警戒してしまうはず。

 そこで話を聞くと塾か登校日帰りだったらしく水は手持ちの水筒の中にまだあるとの事だったので、取り急ぎ部屋に戻り冷蔵庫にあった保冷剤と冷えピタシートを持って彼女のもとに。ひとまずおでこと首の後ろに貼るように言いつつ、家の人電話してみればと携帯を差し出すも、番号がわからないとの事。お友達の家は?と尋ねても行ってもいないかもしれないと。ふーむ。ただ暑さのピークは過ぎていたのと外階段とマンション内部の吹き抜けによって構造上かなり涼しい風が抜けていた事もありひとまずは大丈夫であろうと判断し、こまめに水を飲むこと、部屋番号を教え何かあれば遠慮せずに尋ねて来るようにと言い残し退散。

 ...とは言え自分だって人の親、気になるわけですよ。もはや作業どころじゃない(笑)。で、その間に親御さんの帰宅や同じ階の親切な奥さんに招かれていればいいなと願いつつも30分後に覗いてみるとまだ座っていたので、今度はその間に冷凍庫で冷やしておいたペットボトルの水を持って再び彼女の元へ。これだって今どきはどんなアレルギーがあるかもわからないし、後で親御さんからウチの子は甘い物は飲ませないんです!なんて逆ギレされないようにと考えた末の選択。本当だったらポカリを買って渡したかったくらい(笑)。でもとても元気にありがとうございます!とお礼を言われ、そのおでこにはちゃんと冷えピタシートが貼ってありまたひと安心。

 そうこうしていうるうちに80を過ぎた両親が帰宅したので、事情を説明すると玄関に置き手紙を残し二人で彼女を連れてくる事に。「おじゃましまーす!涼しい!」と言う元気そうな声を聞きようやく一安心。彼女だって知らないオッサンよりはたまに見かけるおじいちゃん、おばあちゃんに遙かに安心していた様子。自分は用事があったのでそのまま3人を残して実家を後にしたのですが、今朝になって父親から連絡があり、あのあと無事にお母さんが迎えに来た事、その後女の子がお礼にカップケーキを焼いてもって来たから取りに来いとの事。

 それにしても当たり前の事をする距離感って年々難しくなってますよね。公共機関で席を譲るのもそうだし、仮に昨日の話も自分が女性だったらもう少しスムースに事は運んでいただろうし。いつも言う事ですが、一人の人を好きでいつづける事も昔は一途で美談でも時代が変わればストーカーと言葉が変わり気持ちわるく感じられてしまう事も。昨日彼女に差し出したものだって、下手したら「知らない人からもらって!」なんて理不尽に子供に怒る親がいてもおかしくない。でも何を言われようが、あの時声を掛けていればって後悔するよりはいいかなといつも思うようにしています。まぁ対応の仕方もケースバイケースでしょうが、昨日は結果的にはみんながハッピーでケーキも美味しく頂けたので良しとしましょう(笑)。

 みなさんも暑さには気を付けて! OS-1、冷蔵庫に入れておくとマジ役立ちますよ!

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